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パニック障害をヨガで克服

 私は約4年前、電車の中で突然パニック障害の発作を起こしました。何の前触れもなく突然襲ってきた、得体の知れない、とてつもなく大きな不安と恐怖、呼吸ができなくなり、恐ろしさで心臓がドキドキして、このまま死んでしまうのではないか、こんなに怖いんだったら生きていけないと完全に理性を失ってしまいました。
 苦痛:最初の発作以来、私は食事が殆ど取れなくなって1週間で4KGも痩せてしまいました。広場に行けば、またいつ、あの得体の知れない恐怖が襲ってくるのかと怯えて、このまま自分は一生外にもいけないのか、いつまたあの発作が起こるのか、 私は明るくて前向きな性格のはずなのに、なぜ自分がこんな精神的な病にかかるのかと、絶望的な気持ちでいっぱいで毎日おびえて泣いて暮らしていました。
 こんなんだったら生きていく楽しみなんてない、と何度も思いました。「死んだらアカン!」そんな気持ちがぐるぐると回ってました。 何か支えるものがないと生きてゆけないと思い、そのときに本当にすばらしいタイミングで子供を授かり、神様が助けてくれたのだと思いました。
 
ヨガを始めて
 子供が産まれてからもしばらくは病院に行かなかったのですが、子供が離乳したころに自分にも限界を感じ、このときにはじめて大学病院の精神神経科に行きました。安定剤をいただきました。この薬を飲む事にとてつもない抵抗を感じました。 しばらく飲んで、「私には自然な方法で治すのが合ってるんじゃないかな」と思い、漢方薬と西洋の薬を両方出してくれるところに転院しました。それから根本的に体質を変えたいと思い、ヨガを習いだしました。
 週に1度ヨガをしていて、その時に感じた心地よさや、授業の合間合間に入る、東洋医学的な話に惹かれ、「もっともっとヨガを知りたい」という気持ちが次第に強くなってきました。 集中講座を受けてから:ちょうどそのころ、神戸のヨガ教室で「指導者養成集中講座」があるのを知り、自分としてはかなり迷ったけれど受けることにしました。なぜ迷ったのかというと、授業を受けるのに、当然のことながらその時間に間に合うように電車に乗らなければ成らなかったことや、大勢の人の中で何時間もいる事に耐えられるのだろうかという事です。

 普通の人からすると当たり前にできることが私にとってはものすごくエネルギーのいることでした。本当に大きな1歩だったと思います。ヨガのポーズやツボの話を知りたいと思っていたのですが、精神的な話を聞いてそちらの方にも徐所に意識を向けるようになりましたが、色んなことが点々としていて、それぞれがうまくつながらず、まだ何もわかりませんでした。。
 もう一つ、集中講座で私が得たものは、仲間との出会いです。色んな分野からさまざまな人が集まり、会話していく中で「こういう考えもあるんだなー」、とか私が今まで見たことも聞いたこともない世界をその人たちを通 じて知ることができました。これは本当に大きな出会いでした。
 
現 在
 集中講座で何度も何度も電車に乗るうちに、私は今、安定剤なしでも電車に乗れるようになりました。最初は電車に乗るのに緊張していたのに、今では以前のように本を読むのに最高の時間だなぁーと思いながら乗っています。そして、発作の時はもう働けないだろうと思っていましたが、今は仕事も見つかり働いています。ここまで来るのに、本当につらくて苦しくて逃げ出したいと思ったことも何度もありました。
 先の見えないトンネルに、いつまで頑張ればいいのか途方にくれるときもありました。どうにかしたい、そんな切羽詰まった気持ちでヨガに打ちこんでいました。結果 、体がしまり。気が付けば心も少しずつ解放されてきた気がします。発作前の自分と違うのは、壁があっても苦しくても逃げないこと。以前の私は、ある程度までは何でもこなすけれども少し壁があると逃げてばかりいたような気がします。

 それが人生最大のパニック障害という壁にぶち当たり、逃げ場をなくして初めて、問題と向き合う姿勢になったんだと思います。 ・パニック障害をもつ方に伝えたいこと もし今日ここに来てくださった方や知り合いの方がパニック障害だという方、もしかしたら、どうかあきらめないでください。私はまだ完全に治ったわけじゃないです。でも、病気になって、あらためて健康が何よりもの財産だという事がわかりましたし、ヨガを始めて出会った数々の出会いが、少しずつ私を変えていってくれたんだと思います。 同時に本当の自分ってなんだろうと考えつづけた事が、自分を知る上で役に立ったのではないかと思います。

 私は強いばかりではなかったんですね。そのことに気がついてなかったんだなぁという事がわかりました。ヨガをはじめてからもずっとずっと限界まで頑張りつづけていた私ですが最近は、ものすごく頑張っても自分が苦しすぎるまで頑張っても無駄 なんじゃないかな〜という考えになりまして、がんばるけれども、頑張りすぎないのが一番だな、と思うようになりました。ずっと続けていくこと、これが一番大事じゃないかなと思います。これは私にとっては大きな変化です。
 
 そういう気持ちになると今度は病気に対しても寛容な気持ちになって、私はパニック障害です、と公言しても平気になってしまいました。発作から4年たってやっと自分で受け入れることができたのでしょうか。宣言してしまうと、とっても気が楽になり、「私パニック障害やねん」というと、「私も、僕も」とアッという間に3人ぐらい身近な人で仲間ができました。 あまりに多いのでインターネットで調べましたが、今やパニック障害は100人に3〜4人の割合で発症しているみたいですね。でも以前の私のように、自分で自分をパニック障害だと認められない人や、なんだか元気がない、楽しくない、こんなの自分だけだろうか?と悩んでいる方もあわせるともっとに多いんじゃないかな、と思います。 私はまだ自分で完全に治ったとは思いませんが、でも病気によって自分自身が成長できたかもしれないと思います。

 そして、広場恐怖で人ごみ恐怖だった私が今、この場で発表している姿が、パニックやその他の病気で苦しんでいる人の、少しでも励みになれば本当に病気した甲斐あったな、と思います。 最後に、集中講座を始める前に講師の先生から言われた一言が今を予言しているみたいでとても印象的だったので、紹介します。「講座を始めたら、そこで出会う仲間や物事で、きっと何か変わるよ」こういわれました。 本当に変わりました。 皆さんの元気のきっかけがヨガであれば、私はとてもうれしく思います。
 このたびは30年以上継続で表彰された方もいらっしゃいますが、ぜひ皆さんヨガを続けていってください。私もいずれは表彰されるぐらい、続けていこうと思ってます。

※ 追加 私が最近自分が変わったなぁーと思う事が3点。
「必要なものは必要なときにやってくる」こと。 「起こった出来事に対して、あるがままに受け入れる姿勢でうける」こと。何か自分にとって不都合なことが起きても、今がゼロ地点と考え、ここからどうするか考えればいいと思えば自分が快適なんじゃないかと。今までの私は自分に起こった不都合なこと(体の面 でも心の面でも、物理的な悪条件でも)、こうなったのは私があの時ああいう事をしたからだと責めてばかりでした。それで起こったことにずっと囚われて苦しい時間を長く持続しすぎてました。出来事を必要以上にマイナスに考えすぎてたのですね。 それよりも、今、この状態が起こっているという事実をそのままに受け止めて、そこからどうすればよいのか考えればいいやん!と突然ひらめきました。 そして「人生を楽しむ」ことです。

 「こんな状況でも何か楽しいことみつけよう」とか「こう考えたらどう?」という自分の声があります。今の一瞬を納得いくように、できる限りのベストを尽くせば、未来もベストになる!なんて思っています。 ただ、答えが見つかってもそれまでの自分の考えや行動のクセで、実行に移すとなるとなかなか難しいですね。でも考え方が定着していけば、そのうち自然に行動と考えが一致するかなぁと思ってます。

 ヨガをしていて、今まではずっと体は「あ、変わった」と変化を感じてて、最近からだの変化はあまり感じないようになっていたのですが、ここに来て考え方に変化があったのか!そういうことだったのね・・・という気分です。まさにつきものが落ちた気分です。 昔の自分が今、目の前にきて会話することがあるならば、「どうしたん?すごいやん!」というんじゃないでしょうか。 パニック障害さん、ありがとう!ですね。





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